「かわいい!」と思って買ったアクセサリーが、すぐに色がくすんでしまって悲しい思いをしたことはありませんか?
「プチプラだから仕方ない……」と諦める必要はありません。
プチプラアクセサリーでも、素材や加工法に着目すれば、変色や錆びが起こりづらいアクセサリーを選ぶことができるのです!
この記事で徹底解説していますので、ぜひ購入時の参考にしてみてください。
錆びないアクセサリー材質:やっぱりゴールドが最強
錆びないアクセサリーがほしいなら、K18やK14などのゴールドが最適です。
K18、K14、K10に代表されるゴールドは、純金に割金(わりがね)を混ぜたもので、「ソリッドゴールド(金合金)」と呼ばれます。純金は柔らかすぎてアクセサリー加工ができないため、このような加工がされています。
決め手は金の含有量
ソリッドゴールドの錆びや変色しづらさは金の含有量によって決まります。Kのあとに続く数字が、金の含有量を示しています。
- K18 = 純金75%:混合物25%
- K14 = 純金58.5%:混合物41.5%
- K10 = 純金42%:混合物58%
金は基本的には錆びないので、金の割合が高ければ高いほど変色は起きづらいです。ですが、金は柔らかいため傷はつきやすいです。金の含有量が多いほど柔らかく、変色しにくくなります。
ソリッドゴールドのアクセサリーは、基本的につけっぱなしOK。お風呂や水仕事、温泉に入る際もつけっぱなしでOKと言われています。(※割金の種類にもよるので、購入時に確認しましょう。)
- Kのあとに続く数字が上がるほど金の含有量が多い
- 金の含有量が多いほど変色に強い
- つけっぱなしOK(温泉OKかどうかは要確認)
お財布と相談
筆者はアクセサリーマニアなので、アクセサリーショップを見つけては覗いていますが、K10の細いリングでも10,000円以上するものが多いです。
もちろん、「金の含有量にこだわりたい」「本物のゴールドの輝きを楽しみたい」というのであれば良いでしょう。ですが、懐具合によっては「なかなか手が出ないな…」と思うこともあります。
プチプラで長持ちするアクセサリーの選び方は?
欲を言えば、プチプラで沢山アクセを揃えて、コーディネートを楽しみたいですよね。
でもソリッドゴールド以外のプチプラアクセはどうせすぐに変色してしまう、と諦めるしかないのでしょうか?
そんなことはありません。
アクセサリーに使われている素材や加工法に着目して選べば、輝きを保ちつつ長く楽しむことができます!
変色、剥離が起きにくい製法で作られたアクセサリー
ソリッドゴールドでなくても、合金素材に金メッキを施し、変色、剥がれ、錆びを起きにくくする加工がしてあるアクセサリーが増えています。中には、金属アレルギーを起こしにくい素材で作られたアクセサリーも。手頃なお値段のものが多く、だいたい1,000円〜5,000円くらいで購入することができます。
プチプラでも錆びや変色が起こりづらいアクセサリーを、長く使いたいですよね。
では、どのような加工法のアクセサリーを選べばいいのでしょうか。
以下より、アクセサリーの加工の種類と特徴について解説していきます。
メッキ加工:KGP(ゴールドプレーテッド)
KGP(ゴールドプレーテッド)と呼ばれる加工法は、ベースとなる金属の上にソリッドゴールド(K18、K14、K10など)でメッキを施す加工法です。
メッキでありながらゴールド本来の輝きを楽しむことができます。
ソリッドゴールド同様、変色は起きづらいですが、メッキ自体が薄いため、衝撃や摩擦で剥がれてしまうこともあります。比較的リーズナブルで購入するできるのが嬉しいポイントです。
- 変色しづらい
- メッキの剥離に注意
- 比較的安価(めやす:3,000円前後)
メッキ加工:KGF(ゴールドフィルド)
KGPより丈夫なのがKGF(ゴールドフィルド)です。(「金張り」とも呼ばれます。)
ソリッドゴールドを圧着してコーティングしていますので、KGPよりメッキの層が100倍以上も厚く、丈夫なのが特徴です。コーティングが厚いため、金属アレルギーが起こりにくいとも言われています。(全ての方にアレルギーが起きないというわけではありません)
価格は、KGPのアクセサリーよりは高めなことが多いです。
- 変色、剥離の起きづらさはKGPより上
- 金属アレルギーが起きにくい
- KGPよりお値段は高め
メッキ加工:ロジウムコーティング
ロジウムコーティング(別名ロジウムメッキ)は、シルバーアクセサリーに施されていることが多い加工です。
シルバーは黒ずみしてしまう金属ですが、このロジウムコーティングはプラチナコーティングと呼ばれることもあり、黒ずみが起きることもなく、シルバーの輝きが持続します。ロジウム自体が硬い金属なので、表面の硬度が上がり傷にも強いです。
ロジウムに対してアレルギーを持つ人はほとんどいないため、金属アレルギーも気にせず使えるのが嬉しいポイント。ただ、表面の硬度が高いとはいえコーティング自体が剥がれてしまった場合は下の金属が剥き出しになり、アレルギーが出る可能性もあるので注意が必要です。
- 変色や黒ずみを起こさず、シルバーの輝きが持続する
- 金属アレルギーの心配がない
- メッキ剥離に注意
素材:ステンレス
ステンレスの英語表記は「stainless(錆びない)steel(鋼)」。その名の通り変色やサビが極めて起こりづらい素材です。そのため、水仕事、お風呂、スポーツなど、あらゆる場面でつけっぱなしOK。
硬度が高く、傷にも強いです。
ステンレスは金属アレルギーの原因である金属イオンが溶け出しづらい素材なので、金属アレルギーの方でも安心して使うことができます。
アクセサリーショップでは「サージカルステンレス」「316L」「SUS316L」のように表記されていることが多いです。
リーズナブルな価格のアクセサリーが多いのも嬉しいところ。
- 変色、錆び、傷にきわめて強い
- つけっぱなしOK
- リーズナブルなアイテムが多い
素材:シルバー925
シルバー925は銀92.5%:銅7.5%の割合で作られている合金です。
銀の含有率が高く、基本的に錆びることはありません。
黒ずみが起きてしまうことがありますが、これは錆びではなく、銀特有の「硫化」という現象によって起こるもの。「いぶし銀」とも呼ばれ、あえて黒ずみを風合いとして楽しむこともできますが、気になるようであれば専用クリーナーやクロスで落とせます。
柔らかい素材なので傷には注意が必要です。
銀自体、アレルギー反応が起こりづらい材質と言われていますので、金属アレルギーの方も安心して使うことができます。
- 基本的に錆びないが、黒ずみは起きる(いぶし銀)
- 柔らかいので傷に注意
- 金属アレルギーが起きにくい
(番外編)素材:真鍮
真鍮(brass)と材質表記されたアクセサリーを見る機会が多いです。
真鍮は銅と亜鉛の合金。水分に弱く、錆びやくすみ、変色が起きやすい素材です。ですが独特のくすみはアンティーク調の風合いが感じられ、あえて真鍮のアクセサリーを愛好する方も多いです。
経年変化によるヴィンテージ感を楽しめる点は魅力ですが、酸化しすぎて黒ずみが濃くなりすぎてしまったり、緑青(ろくしょう)という緑色の錆びが出ていてしまうことも。柔らかい布でこまめにふいたり、袋に入れて保存するなど、お手入れしながら使うのがいいでしょう。
結局、どれを選べばいい?
6種類のアクセサリー材質について紹介しましたが、「結局どれを選べばいいの?」と迷ってしまいますよね。
おすすめを記載しますので参考にしてみてください。
アクセサリーを長持ちさせる扱い方
変色しづらい材質や、傷に強い加工や材質は色々あります。
ですが、100%大丈夫か、というとそういうわけではありません。
お気に入りのアクセサリーをできるだけ長持ちさせられるよう、普段使いの際には以下のポイントに注意しましょう。
アクセサリーの材質や加工を見分ける方法は?
アクセサリーを購入するときは、どのようにして材質や加工を見分けられるのでしょうか。
商品タグに記載あり
店頭で販売されているアクセサリーだと、商品タグに材質やメッキ加工の記載があったりします。
無い場合は店員さんに聞いてみるのも良いでしょう。
通販だと材質が明記されている場合が多い
通販の場合は、商品説明欄に材質や加工について記載されていることが多いです。
購入の際はチェックしてみてください。
さいごに
プチプラでも、変色や錆び、傷を防ぎ、輝きを長持ちさせる加工で作られたアクセサリーはたくさんあります。
お気に入りのアクセサリーを長く楽しむために、購入時の選択肢の一つに「材質」と「加工法」をプラスしてみてくださいね。